診察の流れ
お茶の水甲状腺クリニックを受診される方へ、診察の流れについてご案内いたします。
問診(初診の方)
Web問診をあらかじめ入力していただいていますとスムースです。ご協力をお願いいたします。
未入力の場合は、来院後、紙の問診表に記入いただきます。入力していただいた方も、内容について口頭で補足確認させていただくことがあります。
※再診で診察前検査のある患者さんは、検査が先になります。
診察
(1) 頚部触診
甲状腺の触診他、リンパ節などの腫大がないか確認します。
甲状腺触診時には、嚥下していただくことをお願いしています(つばをゴックンと飲んでくださいと伝えます)。
痛みなどがあればお伝えください。
(2) 橈骨動脈触診
両手首の脈拍を触知し、頻拍・不整脈がないか確認します。同時に手の震えがないか、手汗などの状態を確認します。
(3) 下腿触診
甲状腺機能異常に伴う下腿浮腫の有無、バセドウ病に伴う前脛骨粘液水腫がないか確認します。
(4) 聴診
バセドウ病による甲状腺機能亢進症などで頻拍がある場合に、心音を聴取させていただくことがあります。服の上からの胸骨部聴診のみとし、左乳房近くの心尖部聴診は省略します。
(5) 酸素飽和度測定
呼吸苦のある患者さんに実施いたします。手の爪の部分で測定しますので、ネイルなどで完全に覆われていると実施できません。
各検査について
採血検査
女性検査技師による採血検査を実施します。座った状態(座位)での採血に不安を感じるようでしたらお伝えください。横になって(仰臥位で)採血いたします。採血検査のリスクについては、採血に伴う合併症をご確認ください。
心電図検査
動悸などの症状がある患者さん、バセドウ病、甲状腺機能亢進症の患者さんなどに実施することがあります。両手首・両足首・前胸部に電極をつけますので、前胸部を開けやすい服装ですと助かります。バスタオルの準備はありますが、検査着の準備はございません。検査は、女性検査技師が担当します。
頚部超音波検査
総合病院などでは仰向けの頚部伸展位で検査を実施する施設が多いですが、当院は、座った状態で頚部伸展位をとり、首周りに超音波ゼリー除けのティッシュペーパー、胸元にバスタオルを敷いた状態で検査を施行します。首回りがあまりタイトでなく、広く露出できる服装でご来院ください。ネックレスは原則として外して、ご自身で保管いただきます。
当院での初回検査(初診の方)については、女性検査技師による記録に引き続いて、すべての患者様のダブルチェックを、院長(男性医師)が行っております。その場で、異常所見の有無にかかわらず、超音波検査のモニターを患者様や、付き添いの方と供覧しつつ、解剖構造の説明と超音波所見について説明を行っています。
再診以降の経過観察の超音波検査については、前回所見からの変化がある場合や、判断に迷う所見を認めた時、再度の細胞診検査を要するときや患者様からのご希望があったときのみ院長によるダブルチェックを行います。
超音波ガイド下穿刺吸引細胞診
超音波検査で、甲状腺腫瘍の良悪性の鑑別を要すると判断された患者さんは、その場で同意書にサインをいただき、穿刺吸引細胞診検査を受けていただくことが可能です(17:30まで)。穿刺には、採血に用いられるものと同様の細い針を用いますので、局所麻酔なしで実施いたします。病変の数により穿刺回数は異なりますが、複数回(2-3回程度)の穿刺を要することが多いです。1回あたりの穿刺時間は数秒と短時間で、複数回の穿刺でも数分以内に検査は終了します。
粘性のある貯留液体を排液する場合には、穿刺時間が長めになることはあります。穿刺後は、内出血などの確認のために、約1時間の院内待機が必要で、顕微鏡所見の結果報告は、8営業日以降の再来時にお伝えします。
検査結果説明
当日迅速検査結果が判明後、超音波検査結果と合わせてご説明し、今後の方針について案内いたします。外注検査を実施した場合、その検査結果の説明は後日となります。
その他の検査
(1) CT、MRI
メディカルスキャニングお茶の水(駅隣接)の予約取得を行います。CDRで画像データを持参いただき、当院電子カルテに取り込み保存します。保存後のCDRは返却いたしますので、他院への持参も可能です。お茶の水以外のメディカルスキャニングをご希望の方はお伝えください。各メディカルスキャニングへのアクセスはこちら
(2) PET-CT
近隣の日本大学病院(お茶の水)、聖路加メディローカス(大手町)などの予約取得を行います。CDRで画像データを持参いただき、当院電子カルテに取り込み保存します。保存後のCDRは返却いたしますので、他院への持参も可能です。
(3) 骨密度検査(DXA法)
お茶の水整形外科(同じビルの2-5F)との診療連携で実施いたします。土曜日は実施できません。