特発性副甲状腺機能低下症
原因と症状
副甲状腺機能低下症の原因は、遺伝子異常、頸部手術後、肉芽腫性疾患、免疫異常など、多岐に渡りますが、副甲状腺ホルモン(PTH)分泌低下により低カルシウム血症をきたし、口周囲や手足などのしびれ感・錯感覚、テタニー、喉頭痙攣、全身痙攣などを起こします。
頸部手術後や肉芽腫性疾患など、原因の明らかなものを除いたものを特発性副甲状腺機能低下症と分類し、指定難病対象疾病となっております。
生涯の内服が必要になる場合も
活性型ビタミンD3製剤の内服により血中カルシウム値をコントロールすることにより日常生活は問題なくおくることができますが、生涯にわたる内服を要する場合が多くなります。
ビタミンDは後発品がおすすめ
甲状腺全摘後の副甲状腺機能低下症や、特発性副甲状腺機能低下症などで、ビタミンDの服用を要します。
ビタミンDは、先発品と後発品(ジェネリック)の価格差が非常に大きいので、後発品をお勧めします。生涯服用を要することが多いので、安価であるメリットは大きいです。
- 先発品:ワンアルファ(1μg) 34.5円/錠、アルファロール(1μg) 31.6円/錠
- 後発品:アルファカルシドール(1μg) 6.9円/錠
ワンアルファで1日2μg服用すると、年間25,185円(3割負担7,555円)かかりますが、後発品であれば、年間5,037円(3割負担1,511円)で済みます。後発品でも効果は変わりません。