術後副甲状腺機能低下症
甲状腺全摘術の際に、副甲状腺機能を温存するために様々な努力を行いますが、10-20%程度の患者さんに、副甲状腺機能低下症となる可能性があります。
治療について
活性型ビタミンDの内服を要します。手術直後を除けば、カルシウム製剤の併用は不要となることがほとんどです。
一般に、甲状腺片葉切除では起こりません。
ビタミンDは後発品がおすすめ
甲状腺全摘後の副甲状腺機能低下症や、特発性副甲状腺機能低下症などで、ビタミンDの服用を要します。
ビタミンDは、先発品と後発品(ジェネリック)の価格差が非常に大きいので、後発品をお勧めします。生涯服用を要することが多いので、安価であるメリットは大きいです。
- 先発品:ワンアルファ(1μg) 34.5円/錠、アルファロール(1μg) 31.6円/錠
- 後発品:アルファカルシドール(1μg) 6.9円/錠
ワンアルファで1日2μg服用すると、年間25,185円(3割負担7,555円)かかりますが、後発品であれば、年間5,037円(3割負担1,511円)で済みます。後発品でも効果は変わりません。