原発性副甲状腺機能亢進症
副甲状腺が腫大して、副甲状腺ホルモンが過剰になる病気です。
90%以上の患者さんは、副甲状腺が1つだけ腫大する副甲状腺腺腫が原因で生じます。
手術により治療できます
この病的副甲状腺腫を手術で摘除することによってほとんどの方が治癒します。
少ない頻度ではありますが、複数の副甲状腺が病的腫大をきたすことがあります。副甲状腺過形成という病態で、すべての副甲状腺が病的変化をきたしているのです。
多発性内分泌腫瘍症など、遺伝子異常を原因として発症している可能性があります。
血縁関係にあるご家族に、副甲状腺機能亢進症が複数人発症している場合には、強く疑われます。
副甲状腺全摘(+前腕自家移植)などの術式が選択されます。この領域に精通した、経験豊富な外科医の手術を受けることが推奨されます。
手術後は骨密度のチェックを
手術の後は、定期的に骨密度の評価を行い、必要に応じて、骨粗鬆治療の追加も考慮いたします。